大学時代に借りていた奨学金の返済に困っている、生活が苦しい若手社会人の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人でした。
返済する意思はあるけど一定程度経済的に楽になるまで先延ばしできないか、とお悩みでしたら放送大学入学という方法が使えます。
以下では放送大学に入学して日本学生支援機構から借りた奨学金の返済を猶予してもらう「在学猶予」を利用する方法について解説します。
放送大学の学費というランニングコストは発生しますが、最大10年間返済猶予「在学猶予」を活用して奨学金の返済を一時停止させ、その間に貯金&資産運用&放送大学でのリスキリングを通して年収を上げ、猶予終了後にちゃんと奨学金を完済できるようにしましょう。
【注意点】放送大学で在学猶予を受けるには
入学区分
在学猶予を受けられる対象の学生は全科履修生 ・ 修士全科生 ・ 博士全科生の3つです。入学手続きの際は十分に注意しましょう。
学前に日本学生支援機構の奨学生であった学生は、返還猶予の手続きをすることにより、放送大学在学中の返還が猶予されます。対象は、全科履修生、修士全科生、博士全科生に限ります。
放送大学 https://www.ouj.ac.jp/admission/gakubu/scholarship/
全科履修生の場合、在学届は毎年提出(有効期限が1年間)
全科履修生の場合、在学猶予を受けるための在学届を毎年提出する必要があります。2022年10月入学の私は、10月に申請して10月~翌9月分で在学猶予中なので、2023年9月ごろ再提出が必要ですね。
全科履修生は入学後1年間(4月入学生は4月~翌年3月まで、10月入学生は10月~翌年9月まで)となり、次年度以降も猶予を希望する場合は再度提出が必要です。
修士全科生は入学後2年間、博士全科生は入学後3年間返済が猶予されます。(以降は毎年提出が必要になります)
放送大学 https://www.ouj.ac.jp/admission/gakubu/scholarship/
在学猶予は最大10年まで
2020年4月以降における在学猶予制度の適用期間は、最長10年です。
日本学生支援機構 https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan/houhou/zaigaku_yuyo.html
【申請方法】インターネット申請と書面申請
在学猶予を受けるための在学届の提出はインターネット(スカラネット・パーソナル)または放送大学所属学習センターから可能です。
スカラネット・パーソナルから提出
スカラネット・パーソナルでの手続きの方法は日本学生支援機構の公式サイトにて案内されています。
▼そのマニュアルのURLはこちら▼
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan/houhou/__icsFiles/afieldfile/2021/02/09/zaigaku_manual.pdf
「在学届」を紙で放送大学で所属する学習センターに提出
在学届を書面にて用意して、放送大学で所属している学生センターに提出します。インターネット手続きに比べると少々手間ですね。
▼在学届の書面はこちら▼
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan/houhou/__icsFiles/afieldfile/2021/08/04/zaigaku.pdf
▼在学届の記入上の注意点等と記入例▼
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan/houhou/__icsFiles/afieldfile/2021/02/09/zaikinyu.pdf
将来の奨学金完済に向けて
奨学金の在学猶予を受けれたところで、結局は”猶予”です。将来は奨学金を完済する義務があります。その将来に向けて放送大学で在学猶予を受けられる10年間をフル活用しましょう。
将来余裕をもって奨学金を返済するために、例えば以下の3つに取り組むのはいかがでしょうか。
- 毎月の奨学金返済額相当額の貯金を始める。
- 貯金習慣ができたらNISAを活用して資産運用を始める。
- 放送大学で勉強してリスキリング。転職して年収アップを目指す。
奨学金返済を猶予できてもそれをそのまま遊びに使っては意味がありません。返済額相当額を貯金してまず経済的な地盤を作りましょう。
基盤ができたらNISAを活用して資産運用を始め、少しでも経済的地盤を固めていきます。
また在学猶予が受けられるとはいえ、放送大学の入学金や学費は発生します。それを無駄にせず少しでも勉強して新たな知識・技能の取得(リスキリング)を行いませんか?そして昇格・転職で年収UPを目指しましょう。
大人の学割も楽しもう
放送大学生も立派な学生です。様々な学割を受けることができます。学割を活用して節約をしつつ、様々な施設で勉強して、自分の能力・魅力の向上に活かせそうですね。
ちなみに私は、タイムズカーシェアの学生会員になって月額固定費を無くしたり、JALカードnavi会員になってカード年会費無料・お得な特典航空券をゲットしたりして早速学割を楽しんでいます。
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