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【鉄道】日豊本線高速化調査業務報告書 概要版

JR宮崎駅(日豊本線) 鉄道
JR宮崎駅(日豊本線)

2018年に公表された宮崎県による日豊本線高速化調査の調査結果概要資料です。当時私がダウンロードしていた資料ですが、そういえばと思い宮崎県の公式ホームページを探しても掲載ページが削除されていたのか見つからなかったので、ここに残しておきます。

宮崎県の公式ホームページには「令和4年3月3日に、本ホームページの全面リニューアルを実施しました。」とあるので、それで消えてしまったのかもしれませんね。

※当時掲載されていた宮崎県公式ホームページのURLはこちらのはずです。

ご指定のページは見つかりませんでした
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日豊本線高速化調査の概要

日豊本線の大分駅~宮崎駅間(207.0km)および宮崎駅~鹿児島中央駅間(125.9km)について、高速化の手法と概算費用、短縮時間を調査したものです。当時(平成29年4月)の運行ダイヤと比較されています。

当時の記事を調べますと、宮崎県からJR九州コンサルタンツに委託して行われた調査のようですね。

▼当時の報道記事です。

日豊線高速化、県が試算 大分27分、978億円
 県は7日、JR日豊線の高速化に関する調査結果を公表した。4案が示され、最も時間短縮できる案では現行の特急で約3時間10分かかる大分-宮崎は約27分...
日豊線高速化に意味はあるか。宮崎~鹿児島中央が1時間30分に | タビリス
宮崎県が、JR日豊線の高速化に関する調査結果をまとめました。それによると、現在約2時間10分かかっている宮崎~

高速化整備手法

調査された高速化の整備手法は主に以下の4つ。

  • 軌道強化:レール交換による重軌条化、PC マクラギ化、ロングレール化。
  • 駅間曲線改良:曲線通過速度に応じて、カント向上、緩和曲線長。
  • 駅構内改良:配線変更、一線スルー化など。
  • 短絡ルート:山間部での短絡ルート新線建設。

使用車両と走行速度

以下のパターンで検討されています。

  • 特急787系(振り子なし)×最高速度130㎞/h
  • 特急787系(振り子なし)×最高速度110㎞/h
  • 特急885系(振り子あり)×最高速度130㎞/h
  • 特急885系(振り子あり)×最高速度110㎞/h

日豊本線高速化調査結果の抜粋

大分駅~宮崎駅間

  • 現行(平成29年4月当時):160分58秒
    • 最高速度:110km/h(大分~佐伯、延岡~宮崎)、85km/h(佐伯~延岡)
    • 使用車両:特急787系(振り子なし)
  • 軌道強化のみパターン
    • 最高速度:130km/h(大分~宮崎)
    • 使用車両:特急787系(振り子なし)
      • 運転時間:157分53秒(短縮:03分05秒)
      • 整備費用:61億円(19.8億円/短縮分)
    • 使用車両:特急885系(振り子あり)
      • 運転時間:149分05秒(短縮:11分53秒)
      • 整備費用:191億円(16.1億円/短縮分)
  • 軌道強化+駅間曲線改良+駅構内改良パターン
    • 最高速度:130km/h(大分~宮崎)
    • 使用車両:特急787系(振り子なし)
      • 運転時間:156分03秒(短縮:04分55秒)
      • 整備費用:66億円(13.4億円/短縮分)
    • 使用車両:特急885系(振り子あり)
      • 運転時間:147分05秒(短縮:13分53秒)
      • 整備費用:195億円(14.0億円/短縮分)
  • 短絡ルート建設パターン
    • 最高速度:130km/h(大分~宮崎)
    • 短絡ルート建設区間:佐伯~延岡(直川駅~市棚駅間)20.3km
    • 使用車両:特急885系(振り子あり)
      • その他:軌道強化+駅間曲線改良+駅構内改良も実施。
      • 運転時間:133分47秒(短縮:27分11秒)
      • 整備費用:978億円(36.0億円/短縮分)

宮崎駅~鹿児島中央駅間

  • 現行(平成29年4月当時):108分51秒
    • 最高速度:100km/h(隼人~鹿児島中央)90km/h(国分~隼人)85km/h(宮崎~国分)
    • 使用車両:特急787系(振り子なし)
  • 軌道強化のみパターン
    • 最高速度:130km/h(宮崎~鹿児島中央)
    • 使用車両:特急787系(振り子なし)
      • 運転時間:105分09秒(短縮:3分42秒)
      • 整備費用:70億円(18.9億円/短縮分)
    • 使用車両:特急885系(振り子あり)
      • 運転時間:98分46秒(短縮:10分05秒)
      • 整備費用:134億円(13.3億円/短縮分)
  • 軌道強化+駅間曲線改良+駅構内改良パターン
    • 最高速度:130km/h(大分~宮崎)
    • 使用車両:特急787系(振り子なし)
      • 運転時間:98分40秒(短縮:10分11秒)
      • 整備費用:85億円(8.3億円/短縮分)
    • 使用車両:特急885系(振り子あり)
      • 運転時間:92分01秒(短縮:16分50秒)
      • 整備費用:150億円(8.9億円/短縮分)
  • 短絡ルート建設パターン
    • 最高速度:130km/h(宮崎~鹿児島中央)
    • 短絡ルート建設区間:日向沓掛~山之口間20.4km、財部~国分間22.2km
    • 使用車両:特急885系(振り子あり)
      • その他:軌道強化+駅間曲線改良+駅構内改良も実施。
      • 運転時間:67分19秒(短縮:41分32秒)
      • 整備費用:1784億円(43.0億円/短縮分)

感想

宮崎~鹿児島中央駅間の特急きりしまは年に何回か乗りますが、現状2時間10分ほどかかりますので、上記の短絡ルートパターンの約67分は非常に魅力的ですね。その分費用もかかりますが。

今後の脱炭素社会に向けて、マイカーから鉄道への流れを作ることは必須ですし、そのためにも高速化実現を期待したいところです。

【宮崎県】日豊本線高速化調査業務報告書 概要版

【宮崎県】日豊本線高速化調査業務報告書 概要版

https://www.pref.miyazaki.lg.jp/sogokotsu/shakaikiban/kotsu/20180530115559.html
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